2014年8月3日日曜日

マイケルの56回目の誕生日を前に[2]僕は彼のためになら・・




6月26日、午前8時30分。中央線内、携帯でログインしたmixiのニュースから訃報を知る。友人に動転したメールを送った…







わたしたちは祈った。すべての人間に責任がある。

googleでは一時、彼の名前の検索が不能になった。何より驚いたのは、享年50歳という事実の非現実な響き。「人間以上の存在になりたい」という彼の、そしてわたしたちの欲求は、「Bad」「Dangerous」「Invincible」と続いた形容詞からも明らかだ。しかし、それにしても、痛恨の思いが残る…







7月。神田神保町の中華料理屋が、ひたすらジャクソン5を流している。I'll be There の歌い出しで、焼きそばが食えない。靖国通りと白山通りの角の薬局のスピーカーからは有線放送が、ディスクユニオンからは、Billie Jean の独特のベースラインが聞こえてくる。

マイケル・ジャクソンが踊ろうと誘っている。

僕は彼のためになら天国があるという方に全部賭ける。


臺 次郎(出版社勤務)
2009年8月臨時増刊号『現代思想』より抜粋










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